9日の上海市場の株価は急反発し、代表的な指数である総合指数の終値は前日比5.76%高の3709.33となった。前日に終値で5.9%急落した流れを受け、朝方は下げ幅がさらに3%超に達したが、その後は買い注文が殺到して急騰し値動きの荒い展開となった。
一方、9日の東京株式市場も上海株に翻弄され、日経平均株価(225種)が乱高下した。一時は下げ幅が622円に達したが、その後、上海株につられる形で上昇に転じ、この日の最高値である前日比117円86銭高の1万9855円50銭で取引を終えた。最安値との差は740円を超え投資家の動揺を映し出した。
上海市場では、中国人民銀行(中央銀行)や中国証券監督管理委員会は相次いで株価対策を打ち出した。連日の下落で割安感の出た銘柄を買い戻す動きも強まり、一時6%高まで上昇する場面もあった。ただ、取引停止を申請する上場企業は引き続き増加し、中国メディアによると、9日は上海と深●(=土へんに川)の両市場で全体の半数を超える約1600銘柄が取引を停止した。
一方、東京市場では前日の米国株の大幅安を嫌気し、平均株価は午前中に1万9115円20銭まで下げた。しかし、午後に上海株が大幅高になると状況が一変。東京市場でも買い戻しの動きが勢いを増して平均株価は急速に値を戻し、上げに転じた。出来高は今年最大の約37億1100万株に上った。