【大相撲】３大関に土、日馬は休場

　大相撲名古屋場所２日目は１３日、愛知県体育館で行われ、２連覇を狙う新大関の照ノ富士が勢を寄り切って２連勝した。横綱白鵬は高安（たかやす）を送り出し、３場所ぶり復帰の横綱鶴竜（かくりゅう）も佐田の海を寄り切って連勝発進となった。横綱日馬富士（はるまふじ）は右肘を痛め休場した。

　日本人３大関にいずれも土がついた。稀勢の里（きせのさと）は関脇栃煌山（とちおうざん）に送り出されて初黒星。かど番の琴奨菊は小結妙義龍（みょうぎりゅう）にはたき込まれ、新小結宝富士に突き落とされた豪栄道とともに連敗を喫した。

　平日にもかかわらず、満員御礼の館内にため息が充満する。大関陣で土がついていないのは、最も若い２３歳の照ノ富士だけとなった。まだ２日目だ。格下にそろって敗れた日本人３大関のふがいなさが目立つ。

　３人について、北の湖理事長（元横綱）は「誰かが優勝戦線に残ってほしいが、ちょっと厳しい」と切り捨てた。

　このままでは９年半も遠ざかっている国内出身力士の優勝は期待ばかりで、なかなか現実味が伴ってこない。（藤原翔／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）