「いいもの」とは何だろうか。
「いいもの」という言葉はさまざまな文脈で簡単に使われすぎていて、僕は「いいもの」の再定義が今必要だと考えている。本当にいいもの、真の美しさと力を持ったものとは、時空を超え、言葉や人種を超えて理解できるものである。日本や世界で「いいもの」を発掘するのが僕の旅で、そのときに出会う「いいもの」とは、ものであったり、人であったり、風景であったりする。
時には、自分の中の既成概念を覆されるほどの衝撃を与えてくれるものもある。出会いの衝撃は和太鼓の鼓動のように直接腹に響き、余韻が波となってあとまで残る。言葉を媒介した理解ではなく、体感するのだ。感動するというのは「感じて心が動く」こと。この連載では、僕が旅を通じて体感した数々の鼓動や感動を紹介していきたい。