リオデジャネイロ五輪出場枠を懸けたレスリングの世界選手権が7日、米ラスベガスで開幕して男子グレコローマンスタイル3階級を行い、日本勢は75キロ級の金久保武大(ALSOK)、98キロ級の米平安寛(三恵海運)、66キロ級の泉武志(一宮グループ)がいずれも上位進出を逃し、5位までに与えられる五輪出場枠を獲得できなかった。
日本勢は3人でわずか1勝にとどまる厳しいスタート。金久保は1回戦でポーランド選手に0-1で敗戦。攻めきれず「立ち技でチャンスをつくれなかった。情けない」と肩を落とした。泉は1回戦でナミビア選手に勝ったが、2回戦でポーランド選手に逆転負け。米平は優勝したアレクサンヤンに初戦でテクニカルフォール負けした。「力の差が歴然としている」と完敗を受け止めるしかなく、敗者復活戦も1回戦で敗れた。
8日(日本時間9日)は、メダルの期待が懸かる59キロ級の田野倉翔太(クリナップ)が登場する。惨敗を目の当たりにしたエースは「もやもやする気持ちはある。自分の仕事をやろうと思う。恐れずに技をかけていく」と気を引き締めた。(共同/SANKEI EXPRESS)