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系統樹があらわすネットワーク分岐 トップダウンでもボトムアップでもないツリー観 松岡正剛 (1/2ページ)

2015.9.27 14:30

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 【BOOKWARE】

 世界は分岐する。どんなものも必ずネットワーク分岐する。山のてっぺんから水を流せば山容の凹みぐあいに従って水路が分岐し、積乱雲で放電が発生すれば雷は帯電の濃淡の隙間を稲妻となって四分五裂に分岐する。

 分岐がおこるのは、高エネルギーがじっとしていられないからである。必ず低いほうに向かっていく。しかし、エネルギーが流れていく周辺環境は一様ではないから、その凹凸や皺や隙間によって分岐フローがあらわれる。

 この分岐は生物にもわれわれにもおこる。遺伝子の掛け合わせによって進化してきた生物の多様性は、時間を短縮した樹状分岐構造としてあらわせるし、われわれの祖先からどんなふうに子孫たちが分岐してきたかもあらわせる。これが系統樹だ。phylogenic tree また dendrogram という。分類学が重要な前提にもなるので、系統樹をつくることは分類系統学という学問にもなっている。

 18世紀に博物学が充実していた時期、系統樹を図示する者たちがあらわれた。もともとはヨアキムがアブラハム以来のユダヤ・キリスト教の神人の系譜をヴィジョンして系譜図が生まれ、その手法が植物や動物の博物学的系統図に発展し、とくにリンネの分類学とダーウィンの進化論が結び付くと、一挙に系統樹の発想がさまざまな分野に広まっていったのである。三中信宏さんの熱い『分類思考の世界』(講談社現代新書)や『系統樹曼陀羅』(NTT出版)が参考になる。

チェインツリー網こそがもっと作成されると…

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