ハワイ州、ホームレスが増えすぎて緊急事態宣言を発令 (1/3ページ)

　日本でも古くからリゾート地として人気のあるハワイ。そんな常夏の島が今、「非常事態宣言」を出す事態に見舞われている。ホームレスが急増しているからだ。気候が温暖で米本土からもホームレスが流入し、人口比で全米最多を記録するなど、深刻さは増すばかり。ハワイ州は、ホームレス用の住宅整備のほか、ホームレスを故郷に帰すための航空券無料配布も検討しているが、抜本的な解決策を見いだせずにいる。

　人口比では全米最多に

　「『緊急事態宣言』を出します。州内全郡において、ホームレス問題は深刻です」

　ハワイ州のデービッド・イゲ知事（５８）は、こう宣言した。そのうえで「わが州のホームレス対策で最も欠けているのは（路上生活を強いられている）家族の避難施設である」と強調し、ホームレス対策に本腰を入れる姿勢を示した。

　米ＣＮＮテレビや英紙デーリー・メール（いずれも電子版）などによると、ハワイ州のホームレスは推定で７６２０人。カリフォルニア州の約１１万４０００人、ニューヨーク州の約８万人、テキサス州の約２万８５００人に比べるとかなり少ない。だが、ハワイ州の総人口は約１３６万人で、住民１０万人当たりだと４６５人で、全米５０州で最も多くなる。

州議会議員を報復襲撃