テスラが公開した、「自動運転車」モデルSの走行実験。開発途上中であり、ドライバーはまだしっかりとハンドルを握って運転に責任を持つ必要があるのだが…=2015年10月14日、米カリフォルニア州パロアルト(ロイター)【拡大】
米電気自動車メーカーのテスラ・モーターズが導入した新しい「自動運転技術」について、一般公道で無謀な実験を行ったユーザーたちが、続々とその様子を捉えた動画を投稿サイトにアップしている。ハンドルから手を離して新聞を読んだり、運転席から離れて後部座席でふんぞり返ったり…。中には事故を起こしかけた危険なシーンも投稿されている。テスラ側は「システムは未完であり、完全な自動運転ができるわけではない。自動運転中に起きた事故については一切責任を負わない」と警告しているのだが、一部の気の早いユーザーには現状が理解されていないようだ。
テスラ「常にハンドルを」
話題となっているのは、テスラが10月14日に発表した「オートパイロット」と名付けたソフト。昨年9月以降に生産された主力セダン「モデルS」のソフトをこのソフトに更新するだけで、一定の条件下でハンドル操作などを自動的に行える。具体的には、車が周囲の安全な状況を見極めて自動的に車線変更することや、追突と側面衝突を避ける自動ハンドル操作、自動縦列駐車などが可能だ。