男子フリーで演技する羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=2015年10月31日、カナダ・アルバータ州レスブリッジ(共同)【拡大】
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダ最終日は10月31日、レスブリッジで行われ、男子で前日のショートプログラム(SP)6位と出遅れたソチ冬季五輪王者の羽生結弦(はにゅう・ゆづる、ANA)はフリーで186.29点の2位と巻き返したが、合計259.54点で2位にとどまった。SP1位の村上大介(陽進堂)は、フリーは171.37点の3位で、252.25点の3位。
SP2位のパトリック・チャン(カナダ)がフリーで190.33点をマークし、合計271.14点で逆転優勝した。
羽生はやはり逆境に強い。鬼気迫る表情で、後半の1度を含む3度の4回転ジャンプを全て着氷し、演技後はほっとしたような笑顔を見せた。自身のGP初戦でSP6位から2位へ浮上。「自分の中では頑張った方だと思う」と自賛した。
SPでは2度のジャンプが「0点」と採点される痛恨のミスが出た。だが「そんなに調子は悪くない」と感じていたという。フリーでも普段通りの演技を心がけ、冒頭の4回転サルコー、続く4回転トーループを続けて決める。