【国際情勢分析】
インドのナレンドラ・モディ首相(65)の与党、インド人民党(BJP)が、今月8日開票の東部ビハール州(人口約1億人)の州議会選(定数243)で惨敗し、党内から指導部の責任を問う声が上がっている。モディ氏が12日に訪問を開始した英国でも、選挙の敗因となったヒンズー至上主義のBJP幹部、活動家による少数派イスラム教徒などへの暴力や発言への反発が聞かれ、モディ氏は内外で批判にさらされている。
首都圏での教訓生かせず
ビハール州議会の選挙は、州与党の地域政党ジャナタ・ダル統一派(JDU)と、地域政党の民族ジャナタ・ダル(RJD)、国政最大野党の国民会議派の連合が37議席増の178議席を獲得して圧勝した。BJP連合は36議席減らし、BJP単独では、91議席から53議席に後退し、政権発足約1年半のモディ氏やBJPに州民は厳しい審判を下した。