世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦は21日、米ラスベガスで行われ、王者の三浦隆司(たかし、帝拳)が1位のフランシスコ・バルガス(メキシコ)に敗れ、5度目の防衛に失敗した。戦績は31歳の三浦が34戦29勝(22KO)3敗2分け。30歳のバルガスは24戦23勝(17KO)1分け。
9回、ゴングが鳴ると、右目を腫らした挑戦者が猛然と突っ込んできた。負けじと応戦した三浦は左右の連打でダウン。何とか立ち上がって王者の意地を見せたものの再び連打を浴び、TKO負けで本場米国の地に散った。
5度目の防衛を逃し、「一瞬の隙を突かれた。ダウンを奪ったところからいけると思っていた。それでも息を吹き返してきた。そこは予想外だった」と振り返った。
目の肥えたファンから惜しみない拍手を受けた。「またチャンピオンになるために頑張りたい」と、心にはもう再起の意欲が芽生えていた。(SANKEI EXPRESS)