フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは10日から3日間、バルセロナで開催され、注目の男女はシリーズ上位6人が争う。11月下旬のNHK杯で前人未到の合計300点超えを果たした羽生結弦(はにゅう・ゆづる、ANA)が男子初の3連覇を目指し、女子は浅田真央(まお、中京大)に史上最多5度目の頂点、宮原知子(さとこ、大阪・関大高)に初出場優勝の期待が懸かる。
7日が21歳の誕生日だった羽生はNHK杯のショートプログラムで2つ、フリーで3つの4回転ジャンプを跳ぶ自身最高難度の構成に成功し、世界歴代最高得点を樹立した。表現面の評価も高まり、優勝争いの大本命。ジャンプの安定感が快挙達成の鍵を握る。17歳の宇野昌磨(しょうま、愛知・中京大中京高)と24歳の村上大介(陽進堂)は初出場。GP2連勝のハビエル・フェルナンデス(スペイン)とパトリック・チャン(カナダ)の新旧世界王者、計6度の4回転を跳ぶ金博洋(中国)も加わり、ハイレベルな戦いが予想される。