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すべて現実を基に描いている 映画「禁じられた歌声」 アブデラマン・シサコ監督インタビュー (2/2ページ)

2015.12.25 13:30

「この映画で描かれていることは世界共通の問題でもある」と指摘するアブデラマン・シサコ監督=6月26日、東京都千代田区(福島範和撮影)

「この映画で描かれていることは世界共通の問題でもある」と指摘するアブデラマン・シサコ監督=6月26日、東京都千代田区(福島範和撮影)【拡大】

  • 映画「禁じられた歌声」(アブデラマン・シサコ監督)。12月26日公開(レスペ提供)。(C)2014_Les_Films_du_Worso、(C)Dune_Vision

 過激派組織が破壊したもの

 マリはシサコ監督にとって少年時代を過ごした国だが、近年、イスラム武装勢力が台頭。現在は撤退したというものの、危険であることには変わりなく、撮影はモーリタニアで行った。「トンブクトゥという街は昔から多様性があって、いろんな言語を持ついろんな部族が共存していたのに、よそから来た人たちが一方的な考えを押しつけた。世界中のどの宗教も愛と許しを備えているが、過激派組織にはそれがない。彼らの行動はイスラムにのっとった行動ではないのです」と、敬虔(けいけん)なイスラム教徒というシサコ監督は主張する。

 現在はフランスに住むシサコ監督だが、今後も「アフリカについて語らなくてはいけない、という使命感があります」と断言した。12月26日、東京・渋谷のユーロスペースで公開。(藤井克郎/SANKEI EXPRESS

 ■Abderrahmane Sissako 1961年10月13日、モーリタニア生まれ。幼少期にマリに住む。83~89年はモスクワ映画学院で学び、初監督作「Le Jeu」などをモスクワで手がける。主な監督作は、2002年「Heremakono」、06年「Bamako」など。07年、第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員を務めた。

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