リサイクルでお得に
着物では「自分で帯が締められない」など、着付けに不安な人もいる。そんな人はまず「半巾(はば)帯」を試してみよう。通常の帯の半分程度の幅で、自分で簡単に結べる、浴衣の帯のような優れもので、カジュアルに着こなせる。更紗(さらさ)の半巾帯にはアクセントが決め手。幅1センチメートル強の三分紐(ひも)に、色石など好きな帯留を通してアクセサリー感覚で楽しみたい。
名古屋帯からのぞかせる帯揚も、色とりどりで楽しめる。「渋い色合いの着物に華やかな柄の帯を合わせてもすてきです。柄物もありますが、初めてならシンプルな単色のものが合わせやすいでしょう」と呉服担当の菱沼麻紀さん。
とはいえ新品を全身でそろえると、それなりにお値段は張る。不安を感じる初心者向けに松屋銀座が推薦するのはリサイクル着物。和のあそび展に出店する「きもの なかむら」は手ごろなものなら、全身が5万円以下でそろう。「寸法さえ合えば大変お得です」と菱沼さんイチオシだ。