プロ野球は28日、オープン戦の巨人対ヤクルト戦の1試合が行われ、巨人が5-1で快勝した。巨人は開幕投手最有力の菅野(すがの)が球威、制球ともに良く5回無失点と十分な仕上がり。初実戦の沢村も1回無失点。ヤクルトはオープン戦4戦全敗となった。先発候補の石川と新外国人のデイビーズはともに2回無失点。
巨人の菅野は、開幕で対戦するヤクルトに全力でぶつかった。「何も包み隠さず、やってきたことをやろうと。いつも以上に気合が入った」と3年ぶりに解禁する「ワンシーム」を披露するなど5回無失点。昨季はクライマックスシリーズを含めて5戦全敗を喫した相手に進化した姿を見せつけた。
打者の手元でシュート気味に沈むワンシームの球筋を相手に教えることになるが「いずれ分かること」と惜しみなく多投。三回のピンチでは、不規則に曲がる球で坂口を空振り三振、山田を遊ゴロに抑えた。カットボールも効果的に決まり「きょうの感触を忘れずにやっていきたい」と余裕のある笑みを浮かべた。