大のアクション映画好きを公言し、自らも米ハリウッドのアクションスターとして名をはせたキアヌ・リーブス(51)。25日から全国で公開される主演の法廷スリラー「砂上の法廷」(コートニー・ハント監督)ではアクションを封印し、法律の知識と言葉を武器に“知的格闘技”を展開していく、正義感にあふれた敏腕弁護士を熱演してみせた。
違った役どころ、喜んでほしい
SANKEI EXPRESSのメール取材に応じたリーブスに対し、敬愛するアクションスター、千葉真一(しんいち、77)がノンアクションの本作に挑んだあなたを見たら?と水を向けると、リーブスは「アーティストとして僕がこれまでとは違った役どころに挑んだことを、千葉さんが喜んでくれたらうれしいですね」との回答を寄せた。
《長年、家族に激しい暴力を振るい、思うままに従わせてきた資産家の大物弁護士、ブーン(ジェームズ・ベルーシ)が自宅で殺害され、捜査当局は17歳の息子、マイク(ガブリエル・バッソ)を容疑者として逮捕した。マイクは捜査当局はおろか、自分の弁護士となったラムゼイ(リーブス)や、ずっと何かにおびえている母親(レニー・ゼルウィガー)にさえも口をきこうとしない。ほぼ“丸腰”で臨んだ刑事裁判で、検察側の証人たちがマイクに不利な証言を重ねていく中、ラムゼイは彼らの証言に見え隠れするわずかなほころびに気づく》