電力不足が見込まれる今夏の電力需給対策の一環として、経済産業省は7日、太陽光発電を電力供給計画に組み入れる方針を決めた。これまでは天候に左右される不安定電源として除外していたが、平均日照実績や家庭の自家消費分などを考慮し、安定電源として算入できるのは最大で設備能力の10%とする。
同日開かれた電力システム改革専門委員会の研究会で、電力業界が太陽光発電の実態を報告。過去20年間の気象データなどから、電力需要がピークとなる夏場午後3時に見込める安定出力を10%と推計した。
これを受け経産省は、電力各社に3月末までの提出を義務づけている2012年度の電力供給計画に、太陽光発電も組み入れられるよう省令改正する。これまで自然エネルギーでは、出力が安定している地熱発電などしか認めていなかった。
経産省によると、欧州では太陽光発電が普及しているものの、最大電力発生時間が電灯需要などによる夜間のため、太陽光はピーク時の供給力としては認められていない。日本の場合、最大電力が日照が豊富な夏場午後に発生するため、供給力にカウントできると判断した。
7月には再生可能エネルギー買い取り制度も始まり、国内の太陽光発電は拡大が見込まれる。ただ、導入量は設備能力でまだ約360万キロワット(10年末時点)。太陽光発電の算入による夏場の供給力積み上げは大きく見積もっても30万キロワット程度で、原発1基分の3分の1に過ぎない見通しだ。