石連会長「ガソリン上げ基調続く」 個人消費に影響も (1/2ページ)

2012.3.21 19:17

 原油価格の高騰が、景気に悪影響を与える懸念が高まっている。すでにガソリン価格は1リットル=150円を突破、昨年4月以来11カ月ぶりの高値水準にあるが、さらに上昇するとの見方が多い。今後、輸送費や石油化学製品のコスト上昇を製品価格に転嫁する動きが強まることも予想され、個人消費への影響を懸念する声も出始めた。

 「2月以降、原油価格は円ベースで12円上がっているが、末端のガソリン価格の上昇は8円ほど。上げ基調はもう少し続くのではないか」。石油連盟の天坊昭彦会長(出光興産会長)は21日の会見で、ガソリン価格はまだ4~5円は値上がりする可能性があるとの見方を示した。

 イランへの経済制裁を背景に、原油価格は高止まりしたまま。指標となる米国産標準油種(WTI)は20日、サウジアラビアが増産する意向を表明したことなどから、前日比2・48ドル安の1バレル=105・61ドルに下落したが、依然100ドルを大幅に上回る状況が続く。

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之上席エコノミストは「原油価格は7月前半まで上昇が続く」とみる。イラン情勢がなお予断を許さないことや、5月下旬からドライブシーズンを迎える米国でガソリン需要が増えることなどにより、WTIでは120ドル、欧州ブレントも現在より5~10ドル程度上昇し、130~135ドル程度になる可能性があると指摘する。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5000円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!