「日本精品」? 「日本製品」の変換ミスではない。今、中国で日本精品という言葉が広がりつつあるという。この言葉を考案したのは中国百貨商業協会の楚修斎会長である。
中国百貨商業協会とは中国全土1万2000社のデパートやスーパーを率いる中国最大の商業組合。その会長が自ら高品質商品という意味で「精品」という言葉を考え、日本製品に与えた。「精品」は一般的な中国語ではないという。しかし中国人なら誰でもその字面を見て品質の高い製品のことだと理解できるそうだ。
確かな技術力、洗練されたデザイン、信頼性と付加価値の高いニッポンブランドの商品を日本精品と呼ぶことにしたわけだ。楚会長は今年8月、上海で中国全土の大手百貨店の仕入れ担当者と日本のメーカー営業担当者の商談会「日本精品展」を企画している。
「日本でもそうであるように、中国でも日本が好きな人も嫌いな人もいます」と、楚会長は言う。とはいえ、大半の中国人がメード・イン・ジャパン製品を高品質の代名詞として認識しているのも事実だそうだ。
特筆すべきは、この日本精品展、日本側が企画し中国側に売り込んだのではなく、中国側が企画・主催するという点だ。では、日本人は中国百貨商業協会や中国の消費者が日本製品に対して抱くこの認識をどうとらえるべきなのか?
「いろいろ難問は吹っかけてくるが、結局は中国人は優秀な日本製品を買い続けるだろう」などと甘い考えでは、危ない。