インド政府は今年、観光振興のため新たに13カ国に対して入国時のビザ条件を緩和する方向だ。これまで日本など11カ国の国籍所有者に渡航前のビザ発行が不要になる到着ビザの発行を認めていたが、テロなどの心配がないとして一挙に対象国を倍増する。現地紙タイムズ・オブ・インディアが報じた。
新たに緩和対象となる国にはマレーシア、タイ、ブルネイが含まれており、これで東南アジア諸国連合(ASEAN)は加盟10カ国すべてに到着ビザの発行が認められることになった。また、BRICSの中からロシア、ブラジル、南アフリカの3カ国をこの枠に加える。
これら新興国に共通しているのは旅行費用を捻出できる中所得層の拡大だ。ASEAN各国からインドへの旅行者は2009年の約28万人から10年には約44万人と急増した。
また国連の世界観光機関によると、ロシアとブラジルは中所得層が年20%以上の勢いで拡大しており、国外への旅行者も増加が続いている。
インド観光省は16年までに外国人観光客数を現在の年間約600万人から1000万人に増加させるとしており、新興国の旅行者を取り込んで目標を達成したい考えだ。サハイ観光相は目標達成には空港などインフラ整備が必要だとし、政府に2200億ルピー(約3630億円)の予算を申請している。(ニューデリー支局)