携帯電話普及率、初の100%突破 スマホ急拡大、新時代突入へ

2012.5.19 05:00

 総務省が18日発表した2011年度末の電気通信サービスの加入状況によると、携帯電話の普及率が初めて100%を超えたことが分かった。携帯電話の保有台数が、日本の人口を超えた計算。スマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及が後押ししたもので、「ケータイ」の発展が新たな時代に突入したことを印象づけた。

 携帯電話のみの加入契約数は、前年同期比7.3%増の約1億2821万台となり、国勢調査による日本の総人口(直近は1億2805万7352人)を初めて上回った。普及率は前年度末より6.8ポイント高い100.1%に達した。

 スマートフォンの普及で、1人で複数の携帯を持つ人が増えていることなどが増加の要因とみられる。

 携帯電話とPHSの加入契約数は前年同期比7.7%増の約1億3276万台となった。人口比の普及率は前年度末よりも7.4ポイント高い103.7%。昨年12月末時点で100%を超えていたが、その後も普及率は伸び続けている。また、PHSも同21.4%増の約456万台と健闘した。その一方で、加入電話とISDN(総合デジタル通信網)の加入契約数は同9.1%減の約3595万件と、減少傾向が続いている。