140キロ「空白地帯」も 高速ガソリンスタンドの撤退相次ぐ

2012.6.22 05:00

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 全国高速道路のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)にあるガソリンスタンド(GS)も、2005年の道路公団民営化以降、撤退が相次いでいる。

 国土交通省によると、東日本、中日本、西日本、本州四国連絡の高速道路会社4社管内の高速道路で、05年10月以降に撤退したGSは計22カ所。これに伴い、GSの設置間隔が100キロを超える場所は、民営化時の17区間と比べて約4.5倍の77区間に増えた。東北自動車道の下り線では、岩手山SA(岩手県八幡平市)を最後に青森インターチェンジ(IC)まで約140キロもGSがなく、連休時などに同SAのGSに行列ができるなどの不便が生じている。

 国交省は「ガス欠で路上で立ち往生し、事故に巻き込まれる可能性もあり、早期の対策が必要だ」と指摘している。