台北の夜空に浮かぶ超高層ビル「台北101」。中国人観光客にも人気の観光スポットだ(片倉佳史氏撮影)【拡大】
日本と台湾の結びつきは年々強まっており、日本から台湾への訪問者は昨年、約129万人を記録した。毎月10万人程度が訪台している計算となり、日本の地方都市から台湾に乗り入れる定期便就航や増便も、相次いで決まっている。
台湾から日本を訪れる旅客にも注目したい。日本への台湾人渡航者は2004年に100万人を突破し、10年は138万人となった。昨年は東日本大震災の影響で114万人にとどまったが、今年は9月時点で前年レベルにほぼ達しており、通年では130万人突破は必至とみられている。
台湾の総人口は約2300万人だが、海外渡航者総数は延べ958万人に達している。つまり、半数近くが海外に渡っていることになり、そのうち8人に1人が日本を訪れている。この数字だけからも、台湾には親日家が多く、頻繁に日本を訪れ、理解を深めている姿が見えてくる。
消費5000億円を突破
台湾で今、最も注目されているのは中国から訪れる旅行者である。中国人旅行客の解禁は08年7月18日からとその歴史は浅い。しかし、昨年上期までの台湾訪問者は延べ350万人に達している。