家電製品のエネルギーをコントロールするパナソニックの「AiSEG(アイセグ)」【拡大】
HEMSによる一般的な節電効果は5~10%とされており、「電気料金値上げの不安もあって、将来を見据えて導入するという人もいる」(パナソニック)。
同社は、アイセグと計測ユニットで来年度に1万セットの販売を目指していたが、受注が好調なため、来年3月までに前倒しで達成できる勢いだという。東芝ライテックも05年からHEMS機器「フェミニティ」を展開、今年4月までに約8000セットを販売した。6月には経産省の標準通信規格に対応した計測ユニットなどを発売し、販売拡大を目指す。このほか、住宅メーカーや通信会社がHEMS機器市場に参入している。
経産省によると、今年4月に公募を始めた「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金」の応募数は、11月までに約4000件。補助対象のHEMS機器は10万円の補助が受けられるため、14年1月末までの申請期限前に約1万件の枠が埋まってしまう可能性もあるという。経産省は「導入を後押しすることで価格低減を促し、普及につなげたい」(省エネルギー対策課)という。