1万円台挑む展開も 円84円台半ば
自民党の安倍晋三総裁の金融緩和強化へ向けた発言をきっかけに円安・株高の流れが強まった「安倍相場」が、安倍政権の誕生を好感し、一段と加速している。
円相場が一時1ドル=84円台半ばまで急落したのに伴って輸出関連企業の業績回復期待が高まり、日経平均株価は取引時間中としては4月4日以来、一時約8カ月半ぶりに9900円台を回復した。市場では年末年始にかけて、平均株価が1万円台回復に挑む展開になるとの予測も出ている。
週明け17日の東京外国為替市場の円相場は、日銀の金融緩和が進むとの観測から円が売られ、一時1ドル=84円台前半で取引された。東京市場に先立つ17日のオセアニア外国為替市場でも一時、昨年4月以来1年8カ月ぶりの円安ドル高水準となる1ドル=84円55銭まで急落した。