経済産業省の専門委員会は8日、電気料金の低下を見込んだ発送電分離を打ち出した。ただ、発送電分離は欧米で先行実施されてきたが、実際の値下げには必ずしも結びついていないのが現状だ。
日本でも本当に利用者の負担軽減につながるのか、注視する必要がある。
米国では1996年、連邦エネルギー規制委員会が電気事業者に対し、新規参入者に送電サービスを差別なく提供するよう義務づけた。ただ、広域系統運用機関の設立は電気事業者に、小売り自由化などは各州にそれぞれ判断が委ねられ、現在でも地域ごとに体制が異なる。
2011年時点で、全面自由化している北東部を中心とした14州とワシントンDCの電気料金は1キロワット時当たり平均14.3セント(約13.4円)。これに対し、発送電の一貫運営を維持している北西部や南東部など28州は平均11.0セントにとどまり、むしろ料金は安く抑えられている。