TPP、転換探る農家 「生活保護のような補助金時代は終わった」 (1/7ページ)

2013.4.7 09:20

台湾に輸出する「玉木米」を手にする玉木修氏(水内茂幸撮影)

台湾に輸出する「玉木米」を手にする玉木修氏(水内茂幸撮影)【拡大】

  • 「さつまいもプリン」を手にする南雲信幸氏(左)と新谷梨恵子氏

 「どうせコメは撤廃の例外」真剣味足りぬ

 安倍晋三首相による環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加表明を受けて、農業の抜本改革が急務となるなか、農家でも政治の場でも生き残りを目指した模索が始まっている。国際競争にも耐えうる強い農業への転換に向けた動きを探った。(水内茂幸)

 雪に覆われた水田が広がる新潟県小千谷市。日本を代表するコメである魚沼産コシヒカリの産地だ。ここで農業生産法人「農園ビギン」を経営する南雲信幸氏(57)は、3月15日のTPP交渉参加を表明する首相の記者会見をみて、しみじみと感じた。

 「農家が生活保護のように補助金を受け取る時代は終わった」

 魚沼産コシヒカリの取引価格(1月現在)は60キロ当たり2万4257円と、農林水産省が継続的に調査する全国44銘柄中、唯一2万円を超える。そんな小千谷でも、南雲氏は「このままなら小千谷のコメは壊滅する」と危機感を持つ。市内の農業従事者のうち、72%が65歳以上(農水省調べ)だからだ。

ただ、南雲氏はTPPを悲観的ばかりには捉えない

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