鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が拡大する中国。鶏肉を使ったメニューが主力商品の「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」にも少なからぬ影響が出ているようだ。
中国国営新華社通信によると、KFCの親会社である米外食大手ヤム・ブランズは10日、公式サイト上で中国に展開するKFCの3月の既存店売上高が、前年同期比16%減となったことを明らかにした。
同社によると、「鳥インフルエンザの関連報道により、4月に入ってからも深刻な影響が出ている」という。
具体的にどの程度の影響が出ているのかは、23日に公表される第1四半期の業績や、来月10日に明らかとなる4月の既存店売上高を見なければわからないが、「現状を見る限り、4月はさらに売り上げが落ち込む」(上海博蓋企業管理コンサルティングの高剣鋒総経理)とみられ、厳しい状況が続きそうだ。
KFCにとって災難だったのは、今回の鳥インフルエンザ騒動が、経営立て直しのまっただ中に起きたことである。