野村HD、最終益9倍1072億円 アベノミクス効果 (1/2ページ)

2013.4.27 07:00

野村HDの連結業績

野村HDの連結業績【拡大】

 野村ホールディングスが26日発表した2013年3月期連結決算(米国会計基準)は、最終利益が前期の9倍超となり、07年3月期以来、6年ぶりの高水準となった。同社の業績は08年のリーマン・ショックを機に悪化したが、安倍政権の経済政策(アベノミクス)への期待による東京株式市場の活況で、息を吹き返した格好だ。

 「アベノミクス効果で、日本関連ビジネスが大きく利益を伸ばした」

 会見した柏木茂介財務統括責任者(CFO)はこう強調した。売上高に相当する収益合計(金融費用控除後)が18.1%増の1兆8136億円、税引き前利益は2.8倍の2377億円、最終利益は9.3倍の1072億円。活況で株式などの販売が伸びたほか、昨年9月に決めた10億ドル(約990億円)の追加コスト削減も8割程度進捗(しんちょく)し、増益に寄与した。野村不動産ホールディングス株の売却益と、連結子会社から外れたことによる評価益を合わせて501億円を計上したことも利益を押し上げた。

 個人投資家向けの国内営業部門の税引き前利益は前期比59%増の1006億円。このうち、572億円を1~3月期にたたき出した。世界で展開する法人向け部門も債券関連の収益が業績を引っ張り、税引き前損益ベースで前期の377億円の赤字から、717億円の黒字に転換した。

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