安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」に伴う景気回復への期待感が強まる中で、富裕層を中心に個人消費が拡大している。
株価上昇による資産効果などで高級ブランドや宝飾品を扱う百貨店の売り場がにぎわう一方で、ホテルの高級レストランや1億円を超えるマンションの販売も好調だ。
アベノミクス効果で経済成長に伴う物価上昇が予想されるなか、低金利のうちに住宅を購入したいという消費者意識も高まる傾向にある。
豪華なクルーズ船を満喫するシニアも高額商品の消費を後押ししており、価格よりも品質や機能を重視するムードが広がりそうだ。
≪億ション≫
「5年間探してきたが、今決めた」。東京都港区南青山のモデルルーム。同区内で賃貸住宅暮らしの男性会社員(46)は、1億円を超えるマンション契約を済ませ、家族と喜んだ。男性は「最終的には立地場所が決め手。今ならローン金利も低い」と決断した。