乱高下が続く東京株式市場について、市場関係者の間では今後1カ月で日経平均株価が1000円超下落する可能性を指摘する声が出ている。
株価上昇の勢いが完全に止まるという見方はほとんどないが、昨年11月中旬以来、一本調子で上がってきた株式市場は、大きな曲がり角を迎えている。
連日の荒い値動きについて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「ヘッジファンドが大口の売りを出した」と指摘する。
もともと日本株の大幅上昇を支えていたのは海外投資家。昨秋からの買越額は9兆円を超えており、これまでの投資による利益の一部を確定する動きが出ているようだ。藤戸氏は「当面、株価の変動性の高さは続くだろう」とみる。
平均株価は今後1カ月で、1万3000~1万3500円まで下がる可能性が指摘されている。