7日の東京外国為替市場では円買いドル売りの動きが加速した。米国の量的金融緩和の縮小をめぐる思惑など、急速な円高ドル安が進んだ背景をまとめた。
Q 6日のニューヨーク市場や7日の東京市場で円が急騰したのはなぜか
A いくつかの要因が重なった結果だ。6日に欧州中央銀行(ECB)が追加金融緩和を見送ったことで、ユーロを買ってドルを売る動きが強まり、ドルは対円でも値下がりした。米国の景気減速への懸念も円高に拍車をかけた。また日経平均株価は5月下旬以降乱高下が続き、投資家が運用リスクを避けるために安全資産とされる円を買ったことも理由のようだ。
Q 米国の金融政策をめぐる不透明感が円高につながったとの見方がある
A 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は5月22日の議会証言で、雇用改善が続けば年内の量的緩和縮小がありうるとの見方を示した。