インドの外食産業が急成長を続けている。インドレストラン協会(NRAI)の最新調査によると、同国外食産業の市場規模は現在、年間480億ドル(約4兆7000億円)で、2018年には780億ドルに達すると見込まれる。
外資フードチェーン各社の参入も相次ぎ、今後、国内外の企業が入り乱れて激しい市場争奪戦が繰り広げられそうだ。現地紙タイムズ・オブ・インディアが報じた。
市場拡大の背景には、経済力の伸展と合わせて共働き家庭が増えるにつれ、生活様式や食の好みが変化し、外食が好まれるようになったことなどが挙げられる。
外食産業のなかでも、特に便利さで人気を集めるファストフードなどの店舗をチェーン展開する企業の躍進が著しい。手軽な外食は、多くの市民にとって娯楽の一つとなっていることから、今後も成長が期待される。フードチェーンの市場規模は現在の年間130億ルピー(約213億円)から、18年には280億ルピーに倍増するとの予測もある。