フィリピンで新車販売の勢いが止まらない。フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会は、今年上期(1~6月期)の新車販売台数が前年同期比20%増の8万7226台で過去最高を更新したと発表した。現地紙マニラ・タイムズなどが報じた。
CAMPIのグティエレス会長は、自動車全体に占める乗用車の販売台数の割合が、前年同期の30%から32%超に拡大し、個人の購買力増加が売り上げを押し上げたと指摘。「今後も販売増加が予想され、今年の販売台数は当初予測の20万台を超えるだろう」と期待を示した。
上期の国内新車販売市場は、トヨタ・モーター・フィリピンがシェア約40%でトップを占め、販売台数は3万4713台。
次いで三菱モーターズ・フィリピンが24%で2万1282台、ホンダカーズ・フィリピンが8.4%で7337台の順となっている。
シェアトップのトヨタは、新興国向けの4ドアセダン「ヴィオス」の新型を、タイに続きフィリピン市場に投入。約20億ペソ(約45億2000万円)をラグナ州サンタロサ工場の設備拡張に充て、年間生産能力を3万3300台に引き上げてさらなる販売拡大を目指す方針を示している。(シンガポール支局)