規制改革会議の農業関連の作業部会は9日の会合で、農協のコンプライアンス(法令順守)改革などを議論するなどの検討事項案をまとめた。12日の規制改革会議での了承を受け、本格的な議論に入る。
農業部会では、農協が法制上は民間団体でありながら、農業政策や実務の面で、大きな役割を持っており、他の民間団体に比べ、競争面で優遇されている面がないかなどを点検する。
農家向けの金融サービスなどで、銀行や信用金庫の参入粗大要因になっていないかなどがテーマだ。同時に、民間団体でありながら、一般の企業で求められる公認会計士による会計監査義務がない状況で、コンプライアンス面での改革も求めていく考えだ。このほか、農業の成長戦略推進を図るため休耕地や耕作放棄地などをとりまとめ、大型農地にして貸し出す「農地中間管理機構」運営などで、民間企業の新規参入がしやすいように、事業者選定のプロセスの透明化なども求める。