こうしたなか、懸念されていた米財政リスクがついに顕在化した。一時的とみられた政府機関閉鎖は長期化する恐れも強まる。仮に1カ月程度、閉鎖が続いた場合、政府関連の取引中断などから、10~12月期の国内総生産(GDP)成長率を1.5%押し下げるとの試算もある。
さらに、17日には連邦債務が上限を超過する。デフォルトが現実味を帯びる中で、財務省は3日、「2008年の金融危機以上の破滅的な大不況に陥る」と警告する報告書を発表した。
英国のキャメロン首相やフランス銀行(中央銀行)のノワイエ総裁も「米経済の重要性を踏まえると世界的なリスクだ」と警戒感を隠さない。