中国製オンラインゲームの海外市場における今年の販売収入が10億ドル(約976億3000万円)を突破する見通しであることが明らかになった。
中国出版工作者協会游劇出版物工作委員会が発表した「中国ゲーム産業報告」によると、2012年の海外市場におけるオンラインゲームの販売収入は前年比58.3%増の5億7000万ドル。輸出作品数は同35.1%増の177種に上るなど、規模の拡大を続けている。
アナリストは「中国のゲーム企業が何年も前に進出していた新興市場の多くが、今になって急成長段階に入ってきた」と分析。中でもロシアの成長は目覚ましく、中国の輸出拡大を大きく後押ししていると指摘する。
海外の機関の多くも、ロシアのゲーム市場の成長ぶりに注目しており、11年には4億6000万ドルだった市場規模が今年は11億ドルまで拡大し、欧州第2の市場に発展すると予測する。業界関係者は「ロシアと中国は経済水準やユーザーの教育レベルが似通うなど受け入れられやすい条件がそろっている」と話している。
現在、400万人を突破しているロシアのゲームユーザー。データによると、66.2%が複数のプレーヤーが参加するオンラインゲームを楽しむ傾向にあるといい、中国のゲーム企業が力を入れる商品のラインアップとも一致している。(人民網=中国新聞社)