好調なフィリピン経済を牽引(けんいん)するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング=業務の部分的な外部委託)産業が拡大を続けている。フィリピン情報技術ビジネス・プロセス協会(IBPAP)によると、今年の売上高は前年比21%増の160億ドル(約1兆5845億円)が見込まれ、目標額の157億ドルを超えることが明らかになった。現地紙ビジネス・ワールドなどが報じた。
フィリピンのBPO産業は現在、国内総生産(GDP)の約8%を占め、経済発展の原動力となっている。さらなる投資で成長が加速しており、BPO産業のうちでもコールセンターなど音声サービス部門は、2010年にインドを抜いて世界第1位に躍り出た。
また、失業率低下が大きな課題のフィリピンにとって雇用創出面での貢献も大きい。
今年のBPO産業の雇用者数は96万人と予測され、目標値の92万5000人を3万5000人ほど上回るという。