■無法な雇用を規制 参院に法案提出
若者を大量に採用し、過酷な働き方を強いたあげく、モノのように使い捨てにする“ブラック企業”に社会的批判が高まっています。参議院選挙で日本共産党は11議席に躍進し、議案提案権を得ました。その活用第1弾として、参議院に「ブラック企業規制法案」を提出しました。
ブラック企業は、現行法の弱点を利用し、違法行為を隠蔽(いんぺい)したり、脱法的な手法で過酷な労働を強いています。私たちが提案した法案は、こうした「手口」を封じて、無法を許さないことを目的としています。
法案は、以下に述べる3つの柱で構成され、違法行為へのペナルティーの強化や長時間労働の制限など“規制強化”と、離職率の公表などの情報公開で社会的な批判と抑止力をもたらすという、2つのベクトルでブラック企業を規制するものとなっています。
もちろんこの法案は、ブラック企業で働く人にとどまらず、多くの労働者に共通する問題-違法なサービス残業やパワーハラスメントなどを規制する力も持っています。