内閣府は9日、7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)の改定値を発表した。物価変動の影響を除いた実質GDPは、4~6月期に比べ0.3%増となり、先月14日発表の速報値0.5%増から縮小した。年率換算の成長率でみると、速報値の1.9%が1.1%に縮小した。4四半期連続のプラス成長は確保した。
下方修正は、速報値公表段階以降に出された7~9月期の法人企業統計調査などの数値を反映させたため。速報値では0.2%増だった設備投資の伸びが横ばいとなった。
住宅も2.7%増から2.6%増にやや圧縮。内需全体で0.9%増から0.7%増に下方修正された。
ただ個人消費は9月の商業販売統計確報値を加味。速報値の0.1%増から0.2%増に上方修正された。景気の牽引役が個人消費であることを改めて示した。
生活実感に近いとされる名目GDPは、前期比0.3%増(速報値は0.4%増)、年率換算では1.0%増(1.6%増)で、こちらも下方修正された。