【クレムリン経済学】低成長時代…バラマキに黄信号 (1/3ページ)

2014.1.6 05:00

 ■地下資源依存の国家主導モデル限界

 ロシアの2013年の国内総生産(GDP)が前年比1.4%の伸びにとどまったとみられるなど、同国経済の失速が鮮明になった。地下資源に依存する国家主導型の発展モデルが、いよいよ限界を露呈した形だ。通算3期目のプーチン大統領が約束したバラマキ型の公的支出も困難になっており、地方部に不満が広がった場合には政権基盤が揺らぐ可能性もある。

 ◆「国内要因」で失速

 08~09年の世界金融危機後、ロシアの経済成長率は10年に4.5%、11年に4.3%、12年に3.4%と漸減してきた。昨年の数字は、マイナス7.8%だった09年を除き、1999年以来で最低となる。プーチン氏が12年春の大統領復帰前に豪語していた「年6~7%の成長」からほど遠く、中国やインドといった主要新興国と比べても大きく見劣りする。

 13年1~11月の鉱工業指数は前年同期比0.1%減、固定資本への投資も同0.8%減と足場は弱い。国外への資本流出は昨年も推定550億~600億ドル(5兆7400億円~6兆2700億円)と高い水準で、貿易黒字幅も縮小している。プーチン氏は昨年12月の年次教書演説で、経済失速が主に「国内要因」によるものであると初めて認めた。

 00年に1期目の大統領に就任したプーチン氏は、政治・経済の国家統制を強化する一方、石油・天然ガス収入を公務員給与や年金の引き上げ、国策企業への資金投下などに振り向けた。就任時に1バレル=20ドルだった石油価格の急騰に助けられ、08年春までの前回大統領期には年平均7%の成長を達成した。

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