北京市内を走る地下鉄(全17路線)の2013年における総輸送客数が、前年に比べておよそ30%増加し、延べ32億900万人に達したことが分かった。
このうち14路線を運営する北京市地鉄運営の総輸送客数は、延べ27億3900万人で前年比30%増となった。1日の平均輸送客数は延べ約750万人。残りの3線を運営する北京京港地鉄の総輸送客数は延べ4億7000万人で同29%増、1日の平均輸送客数は延べ約129万2000人という結果だった。北京市地鉄運営は昨年、輸送能力の引き上げを目的としたさまざまな取り組みを実施している。
年末に開通にこぎ着けた8号線北段の新路線では、朱辛庄駅における昌平線との乗り換えを、同じホームで可能にしたほか、2線の接続をスムーズに行うため、運行スケジュールも調整して、8号線の運行間隔を従来の5分から3分29秒に縮めるなどの工夫を行ったという。
一方、北京京港地鉄は朝夕の通勤ラッシュ時を中心として、輸送客数が急増している4号線および大興線の混雑緩和を目的に6億元(約104億円)を投入し、地下鉄車両13編成と信号設備などを導入した。
また、詳細な分析データに基づく運行間隔の調整を行ったことで、混雑状況の改善と同時に朝のラッシュ時における大興線の輸送能力を約33%引き上げることに成功している。(中国新聞社)