雪でつぶれたビニールハウスの前で、観光イチゴ園を営む女性から要望を聞く小池晃副委員長(中央手前)=18日、甲府市(しんぶん赤旗提供)【拡大】
■人命最優先の対応と、農業被害救済を
2月14日から15日にかけて、関東甲信地方をはじめ全国を襲った大雪は、未曽有の被害を出しました。とりわけ山梨県では、1894年からの観測史上最大となる積雪量で、地域に大きな打撃を与えました。
私は大雪の直後から、首相官邸や内閣府に、人命救助などの緊急対応を求めました。世耕弘成官房副長官からは、自衛隊を出動させて孤立地域の救援に向かったという報告などがありました。
JR中央本線、中央自動車道や国道の不通が続きましたが、中央道の閉鎖が解除された18日朝に、私は車で山梨県入りしました。
何時間かかるかわからないと覚悟していったのですが、中央道は意外にもガラガラ。しかし、甲府南インターを降りるのに30分を要し、その後の甲府市内は大渋滞で、30分かかって1キロも動かないありさまでした。市内幹線道路の除雪が遅れて、車線制限がされていたためです。この地域が、大雪に慣れていないことを痛感させられました。
ちなみに、16日の内閣府による説明では、山梨県内に出動した自衛隊は、のべ35人とのことだったので、「それで必要な救援ができるのか」と指摘していました。その時の内閣府担当者の対応は「除雪は、自衛隊でなくてもできますから…」という緊張感の感じられないものでしたが、18日夕の山梨県庁では、一転して800人の自衛隊員が除雪や救援に当たっているとの説明がありました。当然とはいえ、総力体制になったことは歓迎すべきことでした。