新疆ウイグル自治区のウルムチ郊外では、武力警察が4000人を動員して植樹プロジェクトを進めてきたという(中国新聞社)【拡大】
国家林業局は第8回全国森林資源調査の結果を公表した。全国森林面積は2億800万ヘクタールで森林率は21.63%、森林蓄積量は151億3700万立方メートルとなった。
この調査は2009年から5年かけて行われた。その間に森林面積は前回より1223万ヘクタール純増の2億800万ヘクタール、森林率は1.27ポイント上昇の21.63%となった。森林蓄積量は、151億3700万立方メートルとなり、14.16億立方メートルの純増となった。
◆割り当て入手できず
中国政府は、09年に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、20年までに森林率と森林蓄積量の2つを上昇させると公約、森林率の目標を23%に設定した。
国家林業局によれば(1)森林の1ヘクタール毎の蓄積量は3.91立方メートル増の89.79立方メートル(2)森林植生の総炭素貯蔵量は84億2700万トン(3)年間育成水源は5807億900万立方メートル(4)天然林面積は前回から215万ヘクタール増の1億2184万ヘクタール(5)天然林蓄積量も8億9400万立方メートル増の122億9600万立方メートル、人工林面積は764万ヘクタール増の6933万ヘクタール、人口林蓄積は5億2200万立方メートル増の24億8300万立方メートル-となった。人工林面積は世界一を維持した。
国家林業局の張建龍副局長は、森林法が今年改正され、問題の伐採限度量(上限枠)は解決に向かうとしている。木材資源の伐採限度量は年間2億7000万立方メートルだが、実際には60%しか使われていない。
だが林業関係者の中には、その割り当てが手に入らないという声も多い。それには(1)限度量の割り当てが不透明で、伐採が必要になっても割り当てが手に入らない(2)申請手続きが複雑で時間がかかる-という2つの理由があるという。