【アセアニア経済】高速鉄道計画が本格始動 (1/3ページ)

2014.4.21 05:00

 ■KL-シンガポール 20年開通に向け

 マレーシアの首都クアラルンプール(KL)とシンガポールを結ぶ高速鉄道(HSR)計画が、目標とする2020年の開通に向け、大きく動き出した。シンガポール政府が、国内ターミナル駅の3候補地を発表して事業化調査の公募を開始し、先行するマレーシアと足並みをそろえた。東南アジア経済の先頭を走る両国の高速鉄道が実現すれば、周辺各国の今後の交通インフラ整備にも大きな影響を及ぼす。日本など海外企業の受注合戦も熱を帯びそうだ。

 ◆両国首相が会談

 マレーシアを訪問したシンガポールのリー・シェンロン首相は7日、ナジブ首相と会談し、昨年2月に合意した20年までの高速鉄道建設を確認、330キロ離れたKLと約90分で結ばれるターミナル候補地に(1)都心部(2)西部トゥアス(3)ジュロン・イーストを挙げた。都心部は地下化でコストと時間がかかり、西部は都心部から遠い。電車やバスなどの交通機関が集積し、日本の伊勢丹なども進出する副都心、ジュロン・イーストが有望視されている。

 首脳会談後、シンガポール陸上交通庁は、15年第1四半期を期限とした事業化調査の募集を始めた。鉄道の敷設方法などを含めた第2回調査を来年中にも完了させ、マレーシアと協議後に入札を予定する。地元の企業関係者は「日程は厳しいが、20年の開通は不可能ではない」という。

 マレーシア政府は、国民1人当たりの所得を12年の9800ドル(約100万円)から、20年までに1万5000ドルに引き上げて「先進国入り」することを目標として掲げる。高速鉄道は実現への柱の一つで、すでに2回の事業化調査を実施し、KLの駅建設予定地をスンガイ・ベシ空軍跡地に決め、ターミナルを中心とした総合開発計画も進めている。

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