環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の12カ国の閣僚会合が19日からシンガポールで始まるのを前に政府は16日、官邸でTPP関係閣僚会議を開き、対応などを協議した。
会議では、政府として、国益を守りつつ、なおかつ交渉の早期妥結に向け努力する方針を確認した。
甘利TPP担当相は同日の会議後会見で、シンガポール閣僚会合に向け「閣僚間で政治的な課題の解決を促進し、交渉の早期妥結に向けて、意義ある成果をあげたい」と抱負を述べた。
また、15日までベトナムで行われていた首席交渉官会合の成果についても、「多くの論点で間合いが詰まった」と説明。
一方で、日米や12カ国全体のTPP交渉の大筋合意に向けての道筋については「各国閣僚とも精力的に動くであろうが未知数」と述べた。