プレジャーボート、ポスト自動車産業に 沿海部でマリーナ建設ブーム (1/2ページ)

2014.11.24 05:00

福建省厦門(アモイ)市で昨年11月に行われた「国際プレジャーボート・ヨット展」で展示された船舶。中国でもプレジャーボートの製造が増えていきそうだ(中国新聞社)

福建省厦門(アモイ)市で昨年11月に行われた「国際プレジャーボート・ヨット展」で展示された船舶。中国でもプレジャーボートの製造が増えていきそうだ(中国新聞社)【拡大】

 中国沿海部の都市ではマリーナ建設ブームが到来し、上海、三亜(海南省)、秦皇島(河北省)、中山(広東省)、杭州(浙江省)などで積極的にプレジャーボート産業が推進されている。市場関係者は近い将来、中国のプレジャーボート産業が爆発的に成長し、クルージングが旅行業のみならず、プレジャーボート製造業の急成長につながり、業界発展のチャンスをもたらすとみる。関連株への投資にも絶好のタイミングになると期待されている。

 ◆ポスト自動車産業

 (ヨットなどの)プレジャーボートで楽しむ旅は、今まではお金持ち専用で中間層には縁がないものとみなされていた。しかし近年、沿海地区では相次いでマリーナ計画が持ち上がり、ある予想では、プレジャーボートは、中国のポスト自動車産業の目玉になると期待されている。

 今秋以降、上海、三亜、秦皇島、中山、杭州などが相次いでマリーナ建設を積極的に進めており、三亜ではプレジャーボートなどに向けた大規模なサービスセンター建設計画が進行中だ。

 また中山では、広東-香港-マカオ間のクルーズ旅行のパイロット版を試行、杭州は小型船舶製造と観光業のサプライチェーン(供給網)を構築し、新型プレジャーボートなどの開発を行っている。

 一方、数年前から「クルーズ産業が上海の新たな経済成長点」としている上海は、近く上海初のオンラインシステムを構築し、大型クルーズ船産業の発展を支援する。

 上海港国際クルーズターミナルは、今秋開催された観光フェスティバル期間中、「郵游通」というクルーズ専門オンラインチケット販売を開始した。また同社は上海のIT(情報技術)企業と提携して「百艇匯」サイトを開設、プレジャーボート産業のサプライチェーンをカバーする国内初の総合的なプラットホームを5年以内に構築する計画だ。

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