【アジアの目】ミャンマー、技能実習生の労働条件監視 (1/3ページ)

2014.12.4 05:00

技能実習生に関する合意書を交わすミャンマー海外労働者派遣企業協会のミン・ライ会長(左から2人目)と日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長(右端)=11月27日、東京・大手町のKKRホテル東京

技能実習生に関する合意書を交わすミャンマー海外労働者派遣企業協会のミン・ライ会長(左から2人目)と日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長(右端)=11月27日、東京・大手町のKKRホテル東京【拡大】

 ■MOEAF ミン・ライ会長に聞く

 2020年の東京五輪を前に、建設業界を中心に深刻化する人手不足の解消へ、外国人研修・技能実習生制度の活用に注目が集まっている。なかでも民政移管後、経済成長著しいミャンマーは、親日国であることに加え、まじめな国民性もあり、日本側では受け入れ熱が高まっている。このほど来日したミャンマー海外労働者派遣企業協会(MOEAF)のミン・ライ会長に、取り組みを聞いた。

 ◆認定なければ摘発

 --今回の来日の目的は

 「われわれMOEAFは、ミャンマー労働省が認定した唯一の労働者派遣窓口として、日本への実習生派遣に本格的に取り組むことにした。日本に派遣する実習生向けの研修センターの設備や、カリキュラムづくりなどで日本ミャンマー協会(渡邉秀央会長)の協力を得ることで合意し、署名するためだ」

 --日本では既に技能実習生として働いているミャンマー人は多い。MOEAFが関わることで、何が変わるのか

 「ミャンマーでは、MOEAFが出した認定証、つまり外国派遣労働者カードを持たずに外国に働きに行くことはできなくなった。カードを持たずに外国で働いていることが分かれば、彼らを外国に送ったミャンマー国内の機関は摘発され、人身売買を禁止した法律で罰せられることになる。最近も、カタールとヨルダンに向け、不法に出国しようとした労働者がヤンゴン空港で摘発された」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。