財務省が8日発表した10月の国際収支(速報)によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は前年同月比で9878億円増え、8334億円の黒字となった。輸出増加で貿易赤字が縮小したことに加え、企業の海外投資などから得られる収益が増えた。
内訳は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が7666億円の赤字。自動車や船舶などを中心に輸出が11.2%増の6兆5669億円と伸びた。輸入もスマートフォンや原油などを中心に、7.4%増の7兆3335億円となったが、輸出の伸びが上回り、赤字幅が縮小した。
海外への投資から得られる利子や配当などを示す所得収支は48.3%増の2兆186億円の黒字で、10月としては比較可能な1985年以降、過去最大となった。日本企業の海外子会社などから得られる収益などの増加に加え、証券投資に伴う配当金の受け取りなども増加した。
貨物輸送や海外旅行客などによるお金の取引をまとめたサービス収支は、2165億円の赤字。知的財産権等使用料の黒字幅が拡大したほか、海外旅行客から得られる旅行収支が黒字になったことで赤字幅は縮小した。