16日の東京株式市場は大幅反落した。日経平均株価の終値は、前日比244円54銭安の1万6864円16銭。午後に一時下げ幅が500円を超えたが、円相場が1ドル=115円台から116円台半ばまで戻したことで、下げ幅を半分以下に縮小した。
終値としては前日に大台の1万7000円に戻したばかりだったが、1日で割り込んだ。この日の取引時間中の安値は午後につけた516円安の1万6592円。昨年10月31日以来、2カ月半ぶりの安値水準となった。
スイスの通貨当局がスイス・フランの対ユーロ上限を撤廃したことで急騰。これにあわせて円も大きく買われ、断続的に1ドル=115円台後半へと円高ドル安が進んだ。
これと前日の米国株安が重なって、大きな値下がりが終日続いた。
東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比12.87ポイント安の1363.73。東証1部銘柄のうち87%超の1615が値下がりして終了した。一時下げ幅が2000円を超えていたファーストリテイリングの終値は1575円安とするなど、値下がりした主力株の大部分は下げ幅を縮小して終わった。