金融庁は、銀行検査で貸出金のリスク管理など健全性の判断に用いる新たな基準を6月末までに策定する。金利が急変するリスクへの管理態勢や、危機に対するストレステスト(健全性審査)の活用状況などを検証する。
銀行の不良債権処理が進み、個別貸出先の資産査定中心の検査では銀行の健全性を評価できなくなったため、総合的なリスクの検証に方向転換する。
新たな基準は現在、20人の専門チームが策定中。2015年事務年度(15年7月~16年6月)からの検査で、新基準を使った検査を本格化する。
今後は、アンケートなどのヒアリングや立ち入り検査を通じ「総合的な銀行の健康診断をしていく」(金融庁)。具体的には、将来の金利上昇により保有する国債や住宅ローン債権などの資産価値が下がるリスクや、特定の業種や上位の貸し出し先に貸出金が集中しているリスクなどについて、銀行がどのような管理態勢を敷いているかを点検する。
また、経済的ショックが起きた際に、それに持ちこたえるだけの財務基盤を確保しているかなどの取り組みも検証する。